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【2017/06/26 00:27 】 |
欧州戦線異常無し(1)
七臥は鋏角衆である。

将ではなく兵。
人ではなく蜘蛛。

土蜘蛛の将に仕える尖兵。
土蜘蛛ではなく、その出来損ない。

日本にその居を据える土蜘蛛一族、まして先日まで封印の身であれば――



飛行機のようなものは、初めて見る訳だ。

「……うぐ、ぐ」

飛行機を降りるなり、大きくよろめく。
あのような鉄の箱が飛ぶという現実にまず感覚が付いていかず、日本から直行の数時間を狭いシートで過ごしたとあれば、飛行機酔いは必然と言えよう。
鋏角の矜持……と言うよりも、個人的なプライドにかけて吐く訳には行かない。
なんとか数時間を耐え切り、青白い顔で外へ出た七臥を待っていたのは――

バスでの移動であった。


「……」

あ、倒れた。



話を戻そう。
修学旅行の名目はさておき、多数の在校生と卒業生を連れてポーランドとベラルーシの境界、Bialowiezaの森へやってきた銀誓館一行。

ちなみにこの辺り。

大きな地図で見る

人狼騎士を処刑から救う為、胸にイグニッションカード、片手には観光ガイドブック。
一部の在校生は欧州での修学旅行がかかっていると老獪なる校長より聞かされ発奮している訳だ。
何せ敗北した場合北海道への旅行へ変更。しかも秋。
秋の北海道は寒い。

……それはさておき。

そもそも、海外である。
学園に在籍する、出身が不明な者、記憶の無い者、更には来訪者といった生徒達の国籍をどのように捏造し、入国手続きをどのように誤魔化したか、学園の大きな権力が非常に気になるところだ。
ともあれ、多くの生徒にとっては初めての海外であり……無論、七臥もその例外ではない。


異国の空気の香を嗅ぎ、ここが日本では無い事を改めて実感する。
科学の進歩は世界を狭くしたようだ。
蜘蛛屋敷で巻き戻された時間が、また急激に現代という現実を突きつけてくる。

考えもしない未来に自分がおり、日常であった戦いに今も身を置いている。

そう、七臥は考え、軽く笑った。

異国のホテルのベッドに横たわり、深夜より始まる戦いを待ちながら。

……クラスメイトに叩かれ、揺さぶられ、コーラを浴びせかけられつつ。
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【2008/06/25 02:01 】 | 七臥 | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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